海軍だけでなく陸軍も:アメリカ陸軍の迷彩服がUCPからOCPに切り替え

海軍だけでなく陸軍も:アメリカ陸軍の迷彩服がUCPからOCPに切り替え
海軍だけでなく陸軍も:アメリカ陸軍の迷彩服がUCPからOCPに切り替え
 

海軍だけでなく陸軍も
アメリカ陸軍の迷彩服がUCPからOCPに切り替え

2019年10月1日からブルーの迷彩を使用禁止としグリーンの迷彩に切り替わったアメリカ海軍のユニフォーム。同じタイミングでアメリカ陸軍でもユニフォームが切り替えとなった。陸軍の制式ユニフォームは総合してACU(Army Combat Uniform)と呼ばれ、2005年からはUCP(Universal Camouflage Pattern)というグレー系のデジタル迷彩が採用されていた。あらゆる環境に適合する迷彩として登場したUCPであったが、都市部での迷彩効果はそこそこ高いものの「あらゆる」というほどの機能はなく、森林や草原など自然環境下ではかえって目立ってしまうなど陸軍兵士の中でも不評の迷彩パターンであった。

そこで新たに採用された迷彩がOEFCP(Operation Enduring Freedom Camouflage Pattern)で、いわゆるマルチカムパターン(アメリカ陸軍用に色彩を改良)が並行してアメリカ陸軍のACUとして採用されることになった。CRYE社の開発したマルチカムは実はアメリカ陸軍の制式迷彩パターンの座をかつてUCPと争ったものであった。最初はUCPに敗れたマルチカムであったが、結局のところアメリカを含めた各国で多くの実績を残すマルチカムに近い迷彩がアメリカ軍ACUの制式パターンとして生き残る皮肉な結果となった。

ACU

現在、アメリカ陸軍の公式ホームページではACUの10月1日以降の制式迷彩パターンはOCP(Operational Camouflage Pattern)として紹介されている。現在でも使用している同じマルチカムのOEFCPについては価格面の問題からかOCPに取って代わられたようである。一部OEFCPでの調達や使用はまだ進むものの、OCPとOEFCPの併用は禁止されているようだ。また、TシャツやベルトはサンドカラーかTAN499のものが使われる。

 
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